読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ファミリー 森村誠一 間違った意味での家族愛が描かれた作品

作品の大部分は豪邸内で展開するため、狭義では密室モノにカテゴライズされるかもしれない。面白いことは面白いのだけど、EU圏のホラーのようにもっとメチャクチャな展開があればよかったかな。

<不良>のための文章術  永江朗

タイトルの不良とはプロのライターを指している。扇情的な表題のわりには保守的な内容ではあったが、ブログやSNS上に書く日記にも使えるテクニックが書かれていたので一読した価値はあった。とりわけ、文章の削りかたと漢字の開きかたは添削の例が複数だされていてタメになった。

 

読者ができないことを作者が代行し、満足感を与える。

読者を苛立たせ、不快にし、立腹させる文章もプロの文章。

一度固有名詞や引用部分をのぞいて全部ひらがなにし、そこから漢字に当てはめる。

視覚的なバランス。

書けないときはジタバタするか、じっと待つか。

文章を書くときはたった一人にむけて書けばいい。

原則として、削っても意味が変わらない言葉は削るべき。

擬態語や擬音語は雰囲気を直感的に伝えることができる。

食べ物の味を表現するには、いくつかの言葉を組み合わせて何となく雰囲気を伝えていくしかない。

フーコー入門 中山元

また同じ轍を踏んでしまった。もちろん確信的にだ。どの哲学書でもそうだが、読んでいる時は作者の思想や論理をある程度理解している気になってはいる。しかし、本を閉じ、さあ何が書かれていたか思いだしてみようじゃないかと頑張った瞬間、まるで急性の健忘症にかかったのように内容が記憶からきれいに消し飛んでしまっている現実がある。おそるおそるページを開いてみれば、確かにそこには私が読んだはずの文章が書かれているというのに。

美しき拷問の本 桐生操

この手の処刑や拷問を扱った悪趣味な本は、ネットが一般化する前だともっと価値があった。読みすすめるほどに単調な一口話としてしか感じられなくなってしまうのは、ネット上にもっと過激な動画が殺人や暴力動画がいくらでも転がっている現実があるからだろうか。

美しき殺人法100 桐生操 タイトルに偽りあり

タイトルに偽りあり。悪趣味処刑法100とでもしておくのが適当か。一口話を求めている人にはよいかもしれないが、数を打つことによってそれぞれのエピソードの純度が落ち、中途半端なものとなっている。

危険な文章講座 山崎浩一 文章読本界のアンチヒーローな一冊

文章読本界のアンチヒーローな一冊。この種の本にはびこる既成概念をぶっ壊そうとした挑発的な内容は珍しい立ち位置にある。この点だけでも本屋で立ち読みするか、図書館で借りるくらいの価値はあるのではないか。残念なのは作者のスタイルと刺激になれた中盤以降は前半のキレが後退したと感じたことか。

ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク 深田浩嗣 

ゲーミフィケーションをわかりやすく説明した本。

ゲーミフィケーションとは、本書の言葉を借りれば「ゲームの要素をゲーム以外の領域で活用していく」ことだ。Gデザインブロックという聞きなれない言葉を九つのブロックに分け、現実のビジネスの成功例といっしょに説明していく。カテゴリは「おもてなし、可視化、目標、オンボーディング、世界観、ソーシャル、ゴール、チューニング、上級者向け」となっている。