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野獣死すべし 大薮春彦 ピカレスクロマンの金字塔。

一九五八年発表。この本の影響下、または下敷きにしたフィクションは小説、映画、漫画、アニメ問わず無数にある。ひょっとしたら日本のアンチヒーロー像は今作で確立されたのではないか、そう考えてしまうほど伊達邦彦の存在は苛烈で理想的だ。
犯罪小説としては穴だらけな筋や事件が散見されるが、読者はそんなことは気にせず天才型の主人公の無軌道ぶりを楽しめばそれでいい。熱量と狂気にあふれた傑作。