蕎麦屋の恋 姫野カオルコ 圧倒的な愚作

この手の作品は苦手だ。偶然の出会いの連続は作者の都合を優先した展開でしかない。意味があるようで空っぽな描写はただのハッタリだ。蕎麦屋の恋という素敵なタイトルにそそられて読み出したが、すぐに「ああ、こういうのか」と落胆した。

変態女と倦怠期がにじんだアホリーマンとの邂逅。ラブホテルへしけこんでやってることと言えばTVを観ることだけ。女は異性と二人っきりでバラエティ番組を見るだけで高まってしまう世に珍しき性癖の持ち主で、盗み聞きと間男が趣味のリーマンもその馬鹿女を受け入れる覚悟ができたところで幕となる。