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私が殺した少女 原りょう 皮肉のきいた物の見方と軽口を叩く主人公は本家アメリカの匂いがする

一本の電話から誘拐犯罪に巻き込まれる運の悪い探偵が主役。皮肉のきいた物の見方と軽口を叩く主人公は本家アメリカの匂いがする。

どうケリをつけるか楽しみにしていたが、終盤で唐突に犯人が割れ、答え合わせの時間のような性急な種明かしがはじまり、物語は終わってしまう。犯人や動機に不満があるわけではない。せっかくたくさんのページを費やして積み上げてきたものを一気に崩してしまったバランスの悪さがあるのだ。

それでも、十分に楽しい作品だった。硬質で読みやすい文章が好みだったので、いずれ他の作品も読んでみたい。