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墓に唾をかけろ ボリス・ヴィアン 軽薄な若者たちの性的衝動  

軽薄な若者たちの性的衝動が物語の大部分。自己紹介的な冒頭後、主人公がグループのメンバーと最初に顔を合わす場面は映画KIDSが想起された。酒と女の子に戯れているが、麻薬や強盗を嗜まない分、まだ可愛げがある。

主人公には仕事があり、遊び歩ける金もある。リッチな友達もいれば、彼と寝たがる女の子まで続出、ギターもダンスも歌も歌える。それらをうっちゃるほど殺人に魅力があるのだろうか。

動機が間接的な弟の敵討ちとはいえ、物語終盤にずさん極まりない計画を立て主役は暴走し、愚かな姉妹を手荒く扱い、残忍な手口で殺す。