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素晴らしい一日 平安寿子 ほろ苦さと微妙な甘さを孕んだ好短編

登場人物の性格や会話から瑞々しさや勢いがほとんど感じられないのは、ある程度年齢がいった人のデビュー作だからだろうか。全体的に起伏の少ないストーリーは読み手を選ぶかもしれないけど、ほろ苦さと微妙な甘さを孕んだ好短編が六作おさめられていて、私は存外楽しく読めた。韓国で映画化もされた人情モノの二編目は、読み方によっては完全にホラーそのものの設定であり、たいへん面白かった。