27 原田宗典 この内容で女性誌連載とは恐れ入る

ざっくばらんな文章で読者を面白がらせたいという書き方をしている。プロの小説家としては珍しいアプローチだ。この方法では露骨に笑わせようとする魂胆が透けてしまい、みじめな結果になりかねないからだ。どこどこに行った、観た、した、という外に経験を求めるスタイルが多く、ときどき回想や家族の話が綴られる。

このエッセイは女性向けの雑誌で連載されていたものなのだが、この内容で女性誌とは恐れ入る。下ネタや女性蔑視な発言はほぼないものの無茶な企画だ。

舞台の話が本作のハイライト。普段知ることのない世界は興味深い。