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塀の中の懲りない面々 安部譲二 刑務所には絶対に行きたくない

映画が思いのほか面白かったので原作も読んでみることにした。

元ヤクザの作者は軽妙かつ丁寧な説話体の文章でテンポよく語っていく。落語やラジオのようなノリに近い。内容はどの刑務所の体験記にもあるものばかりだ。飯、ヤクザと看守、囚人と刑務所の慣習と違反行為をまるでコントのように描きだし、抱腹絶倒とまではいかなくとも、終始ニヤニヤしながら楽しく読まされた。

両親が刑務所へ訪ねてくるラストは切ない。総評としては、自由を制限され人間性をこれでもかと蹂躙される刑務所には絶対に行きたくないと感じた。