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われらの時代に―ヘミングウェイ短編集 テスタステロン全開のマッチョな主題

短編集と銘打たれていても、一部のキャラクタは何度も出てくるので連作の小説としても十分読める。解説によれば、作品のモチーフはヘミングウェイ自身が体験したものばかりらしい。なるほど、戦争、暴力、釣り、キャンプ、闘牛、競馬、狩りといったテスタステロン全開のマッチョな主題ばかりがとりあつかわれている。反して、内面や感傷を抑えた筆致は最後の最後まで冷静で、はつらつとした体育会系よりは文系のような余韻を残す。