ミカ×ミカ!  伊藤たかみ 性に対する葛藤が書かれていないのは残念

前作はキャッチーで小気味よい快作だった。今作を読み進める内にちょっと落胆してしまったのは、小学生だった頃と中学生の現在との違いがほとんどないことだ。現実の六年生と中学二年とではかなり差があるというのに、主人公は小学生のときから変っていない。児童向けに発売された小説なのかもしれないが、もしそうでないとしたら、性に対する葛藤が書かれていないのも残念だ。妹のミカにしても同様。恋愛らしきものはしてるが、こちらも六年生のままだ。その違和感に目を瞑れば、やっぱりポップで面白い作品だけどね。