砂にかいたラヴ・レター 喜多嶋隆 頭を使わずに読める貴重な作家

恋にうとい中学生男子でも下を向いて赤面しそうなタイトルはパットブーンの名曲から引用されている。それにしても物凄い題名をつけたものだ。頭を使わずに読める貴重な作家である喜多嶋隆は、気分転換のときにしか読む気が起こらないがその分だけ重宝している。短編が三作収録された今作も、氏のお馴染みのテーマである夏と海と爽やかな若者の恋愛にそって描かれ、破綻も驚きもなく、気持ちよく読了できた。